RPAと混同されがちな3つの考え方|システム開発・マクロ・AI(人工知能)
「働き方改革」や、感染症対策に伴う政府・自治体からの出社制限要請により、RPAを活用したルーティン業務の自動化に注目が集まっています。
当サイトでも構想段階のご相談ベース〜導入支援まで、お問い合せが増えています。
そんな中、Twitterのリプライ・DMなどでこう言った質問を頂きました。
- よく聞くAIやIoTとは何が違う?
- 昔からあるエクセルのマクロと同じでしょ?
- システム開発じゃダメなんですか?
実は商談の場面でも 多くのクライアント様から頂く質問です。
そこで今回はRPAと混同されがちなキーワードとの違いについて、「RPAと●●について 今夜くらべてみました」というテーマで掘り下げていきたいと思います。
似たような悩みをお持ちの方、ご興味ある方は ぜひ最後までお付き合いください。
■RPA|Seeds4Biz RPAの関連記事
- RPAと比較・混同されがちなキーワードを正しく理解できる
RPAと混同されがちな3つの考え方
筆者がお客様へRPAのお話をお持ちする中で、特に質問の多かった次の3つについて解説していきます。(画像クリックで拡大)
- システム開発(SI)
- エクセルのマクロ機能
- AI(人工知能)
RPAの基本について解説した記事 とあわせて確認いただくと、よりイメージが深まると思います。
■【関連記事】”RPAとは?” 概要・メリットや検討ポイントをご紹介
RPAと「システム開発」との違いをくらべてみました
まずは、RPAとシステム開発との違いについて。
「へぇ。最近ではRPAっていうソリューションがあるんだね、ところで、RPA導入はシステムを1から開発するのと何が違うの?」
・・・実は筆者も様々な業種・規模の会社へRPAのご提案を行なっているのですが、中でも多く挙がる質問の一つです。
シンプルに一言で申し上げると「RPAはご担当者がパソコン上で “実際に行っている作業” をそのまま代行するもの」と言うイメージが近いと思います。
RPAとシステム開発の違いは、そのほかにも
- 比較的、時間的・金銭的コストが小さい。
- 現場レベルで検証と改善のサイクルを回すことができる。
- 基幹業務の自動化には向いていない。
と言った点が挙げられます。
RPAと「マクロ機能」との違いをくらべてみました
次にRPAとエクセルなどのマクロ機能との違いについて。
RPAはもちろん、表計算ソフトにおいても「集計の自動化」を行うことは可能です。
しかし、例えば集計した情報をメールで送信する、というような他のアプリと併せて仕事を自動化することはできないのではないでしょうか?
これは「マクロ機能」が影響範囲がOffice製品上でのみ機能するのに対し、「RPA」はOS上にあるほぼ全てのアプリケーションに影響できる、と言う機能の違いから来ています。
RPAは、先に挙げたメール送信はもちろん、他の様々なアプリケーションと連携することができ、より広い範囲の業務プロセスを自動化することができ、マクロ機能と比較しても自動化できる作業が幅広くなります。
RPAと「AI(人工知能)」との違いをくらべてみました
最後がRPAとAI(人工知能)との違いについてです。
あまりITに馴染みのない業界の方へお話をお持ちすると、「人間の仕事をロボットで自動化できる」と聞いて”人工知能=AI”を連想されるケースもあります。
これは、それぞれの機能を人間に例えて考えていただくとわかりやすいと思います。ざっくりお伝えすると「頭脳がAI、手がRPA」といったイメージでしょうか。
一般的に、AIは膨大なデータをもとに傾向を掴み、最適と思われる方法を人間に提案することも可能です。私たちの身近なAIとしてAlexaやSiriを考えてみると理解出来ます。
一方2021年現在のRPAは、あくまで「ヒト」が作業手順をレクチャーしたものを実行する機能しか持ち合わせていません。
まとめ
今回は「RPAと●●の違い」についてお伝えしてきました。
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