【2022年最新】ブロックチェーンの活用事例4選|金融・流通を変える技術

今回は「ブロックチェーン技術の実用事例を4つ」ほどご紹介します。

  • ブロックチェーンはどんな用途で使われているの?
  • 起業家としてブロックチェーンに興味がある!

といった疑問・想いをお持ちの方も増えているようです。

すでに検証〜実用段階にある「ブロックチェーンの活用事例」をご紹介しつつ、ブロックチェーンが実現するミライについて考えていきます。

似たような悩みをお持ちの方、興味のある方はぜひ参考にしてみてください。

※当サイトでは「暗号通貨の投資」に関わる情報発信は行っていません。

  • 実証・実用事例を紐解きながらブロックチェーンのメリットを知る



ブロックチェーン技術の活用事例4選

この記事では「ブロックチェーン技術の活用事例」を4つご紹介します。

  • 国際送金コストの削減
  • 本人確認などの証明
  • 農作物の産地偽装を排除
  • 契約手続きの簡略化

ご紹介する中には、まだ実用化には至っておらず、実証実験フェーズのものもありますが、ブロックチェーンで実装されるミライがどのようなものかイメージを膨らませて頂けると思います。

※ブロックチェーンって何?技術的にどんな特徴があるの?という方は ↓ をチェック。

ブロックチェーン|Seeds4Biz

 

活用事例1:国際送金におけるコスト削減

国際送金のイメージ。赤い矢印が現状で、ブロックチェーンは青い矢印の方法での送金を実現しようとしている。

日本は、世界的に見ても国際送金にかかる手数料が高いことで知られています。たとえばアメリカと比較すると約3倍、G20の平均と比べても大きく上回っているのが実状です。

また、金銭的なコストだけでなく 時間的なコストも同様です。送金処理が完了してから受け取るまでに3日程度の時間が必要となります。

これはコルレス銀行:海外送金における中継地点 を経由する仕組みを利用していることが原因です。(⇒画像参照)

一方、ブロックチェーンを活用した国際送金のメリットは、当事者同士(つまり送金側と着金側)でやり取りを行えるという点にあります。

国際送金における中継者を可能な限り排除して、送金手数料や時間的コストを抑える、これがブロックチェーンを活用するメリットというワケです。

 

活用事例2:本人確認などの証明(KYC/eKYC)

金融に関わるブロックチェーンの事例をもうひとつ。

本人確認(KYC)プラットフォームの構築は、ブロックチェーンの「改ざんが非常に難しい」という特徴を活用した事例と言えます。

日本においては実証実験がスタートしており、「各金融機関で行っていた経済制裁対象者リストとの照合作業」をプラットフォーム上で行う、金融機関ごとに別々に行われていた「本人確認・事務手続きのプロセスを簡素化する」といった用途を想定した検証が行われました。

以下はその報告書からの抜粋です。

ブロックチェーン技術を活用した本人確認(KYC)高度化プラットフォーム構築の実証を通して、ブロックチェーン技術の活用により、今回要件として定義したレベルの簡易的な本人確認は十分に適用可能であることが確認されました。

ただし、実用化を目指すためには利用者の需要性や利便性、法的な論点等、様々な課題が存在することも認識しました。

とのこと。また、同レポートでは「業務プロセスとの親和性」「システム要件(機能・非機能要件)」「コスト」と言った課題について具体的に言及されています。

興味がある方・お時間のある方はレポートの原文にも目を通してみてください。

 

【参考】ブロックチェーンを活用した本人確認の実証に係る報告書 ※外部リンク

 

活用事例3:不動産取引・契約

金融業界のみならず、不動産取引でもブロックチェーンの技術が活用されつつあります。特に

  • 契約手続きの簡素化
  • 物件情報の透明化
  • 不動産の流動性向上
  • 仲介者の排除によるコスト抑制
  • 取引相手の信用調査

と言った領域において、すでに海外ではブロックチェーンを活用したサービスが提供されているようです。

 

活用事例4:コーヒー豆の生産者情報

「みんな大好きスターバックス」でもブロックチェーン技術が活用されているのをご存知でしょうか?

生産者情報」を確認する仕組みがブロックチェーンで実装されています。

スターバックスでは、カウンター横のディスプレイでコーヒー豆が販売されており、そのパッケージに記載されたコードを専用サイトに入力すると、

  • 生産地
  • どこでローストされたのか

を追跡したり「バリスタおすすめの淹れ方(Brewing Tips)」の情報を入手することができるようです。(アメリカの店舗で販売されている袋売りのコーヒー豆)

※詳しく知りたい方はBloomberg(英語)の記事をどうぞ。

【参考】スターバックスの農家とお客様はコーヒーの情報を追跡できるようになった(和訳) ※外部リンク

 

 

「スターバックス」と聞くと “西海岸コーヒーを提供するおしゃれなコーヒーチェーン” というイメージが強いかも知れません。

しかし実は「いち早くエスプレッソマシンを導入」したり、「マシンの故障予知のためにIoT技術を導入」したりと、先端技術の導入・活用を積極的に行なっていたりする “テック系企業” としての側面をもっていたりします。

飲食店応援企画 第一弾:セルフオーダー/モバイルオーダー』の記事でも、スターバックスの取り組みをご紹介しましたね。

 



まとめ

今回は「ブロックチェーンの活用事例」をご紹介しつつ、ブロックチェーンが実現するミライについて考えてきました。

Seeds4Biz(しーずふぉーびず)では、創業〜新たな事業の展開に至るまで、”ビジネスのタネ” に繋がるような情報を幅広く発信しています。

今回の内容が「参考になった、興味をもてた」と言う方は、ぜひ他の関連記事からも興味のある情報(ビジネスの”タネ”)を探してみてください。