Googleが新たに会話型AIサービス :Bardを発表!Chat GPTの対抗馬となるか?
昨年末のリリースから、テック界隈でバズり散らかしている「自然言語チャットボット:Chat GPT」。
つい先日もマイクロソフトが今後数年で十数億ドル規模の投資を行うと明言しており、同じくGAFAMの一角であるGoogleの動向も注目されていたところでした。
そんな中、Google公式ブログより「A message from our CEO:An important next step on our AI journey(CEOからのメッセージ:AIが進む旅路の重要なステップ)」というメッセージが発表されました。
この記事では、現地時間2月6日にGoogle CEOピチャイさんが直々にアナウンスした情報をベースに、Chat GPTの対抗ソリューションなる「Bard」について、専門用語をできるだけ使わず噛み砕いて解説したいと思います。
- Bardってなに?技術的なことはよくわからんけど興味あるわ!
という方はぜひ参考にしてみてください。
※Chat GPTのマネタイズについて妄想考察した記事はこちら
- Bardってなに?ChatGPTとの違いがわかる
- どんな未来を実現しようとしているのか?を考える
- 一般ユーザー・開発者が利用できるのはいつ?がわかる
Bardは「AIが進む旅路の重要なステップ」になる?
Bardとは、日本語に直訳すると「吟遊詩人」という意味だそうです。※スナ◯キン的なこと?
実はGoogle、2年前にはすでにBardのベースとなる技術である対話アプリケーション用言語モデル (略して LaMDA)を発表していました。
その会話型AIサービスが、今回発表された「Bard」というワケです。
昨年末のChatGPTリリース、そしてテック界隈でのかつてないほどの盛り上がりを受けて、Google社内では「コードレッド」と呼ばれる発令を出した と報道されており、Googleの動向が注目されていた矢先の発表となりました。
やはり、ChatGPTの登場と技術革新は、検索エンジンをベースとしたGoogleのビジネスモデルを揺るがしかねない脅威だ、ととらえていたのでしょうか。
「Chat GPT vs Bard」…2023年はこのテーマでどのように盛り上がっていくか 楽しみですね。
“Bard”と”Chat GPT” 、具体的にどのような違いがあるのか?
はい、これはChat GPTに聞いてみました。Chat GPTによると
Bardは特定の質問やクエリに対する情報を提供することを目的として設計されており、検索エンジンアプリケーションに適しています。このモデルの主な目的は、ユーザーに正確かつ関連性の高い情報を簡潔な形式で提供することです。
一方、ChatGPTは与えられた入力に基づいて人間のようなテキストを生成することを目的として設計されています。このモデルの主な強みは、コーパスの文として自然なテキストを生成する能力にあります。このため、会話型AIアプリケーションに適しています。
とのこと。
ChatGPTが「会話のように自然なテキスト生成」を強みにしているのに対し、Bardは検索エンジン機能をベースとする「情報提供」にフォーカスしている、というイメージでしょうか。
とはいえ、一般ユーザー視点では利用用途は大きく変わらない気がしますね。
Bardが”事実”のみならず”示唆”を答える時代をもたらす?
「2022年時点での世界人口は何人?」とか「1600年に日本で起きた大きな戦いは?」といった、”事実”を知りたいとき、ぼくらはググります。
その一方、最近の傾向はCEOのピチャイさん曰く
「ピアノとギターのどちらが習得しやすいか、それぞれどのくらいの練習が必要か」
のような”示唆”や”洞察”を求めてGoogle検索を行う人が増えているそうです。(これは おそらくGoogleで検索されているキーワードの傾向から彼らがつかんだ”事実”でしょう。)
Bardのリリースと発展によって、答えが一つではない”示唆”をAIが答える時代になるのかもしれませんね。
Bardはいつから使える?価格は?
さて、気になるBardの公開日ですが、アナウンスの原文では公開に向けた開発状況と、開発者向けAPIの提供が想定されているようです。
価格については言及されていませんでしたが、Chat GPTのようにツールとしての提供ではなく、検索エンジンの機能補完的な位置付けになる可能性もあるかもしれません。 ※個人的には、Googleの検索窓に質問を投げるだけで利用できると嬉しいですが…
発表時点(2/6)では開発前のテストに入ったようなので、今後数週間で追加の発表が行われるのではないでしょうか。
開発者向けAPIの公開は来月(2023年3月)から
デベロッパー向けのAPI公開については
来月、個々の開発者、クリエイター、企業のオンボーディングを開始し、最初は LaMDA を使用してさまざまなモデルを使用して生成言語 API を試すことができるようにします。
時間の経過とともに、他のユーザーが AI を使用してより革新的なアプリケーションを簡単に構築できるようにする一連のツールと API を作成する予定です。
とのことです。
生成AIの活用・検討にお困りですか?
また、もし今抱えている業務で手一杯で自社だけでは難しそう…という方は、外部専門家の手を借りるのもひとつの方法です。
DXコンサルティングを提供するnonet 株式会社では、生成AIにまつわる
- そもそも生成AIって何?どんなことができるの?
- うちの会社ならどの部署・業務で使えるの?
- セキュリティや情報漏洩のリスク対策は?
- 高度な活用方法を知りたい!
といったお悩み解消をワンストップでご支援する、生成AI活用コンサルティングサービスをご提供しています。
さらに毎月3社限定で「無料オンライン壁打ち会」を開催しており、壁打ちベースでご相談いただける枠を設けております。生成AI活用サービスを発注されるご予定のない方も、せっかくのこの機会をぜひご活用ください。
Seeds4biz〜”ビジネスのタネ”がみつかるメディア〜では、
小さな会社に役立つ「デジタル化・DX化」「業務改善」「マーケティング」といったテーマを中心に幅広い情報を発信しています。起業準備中・新規事業やりたい系の人も見てね。