ファネル分析とは?”足で稼げ!”を時代遅れにした営業プロセス改善メソッド
今回のテーマは「ファネル分析による営業プロセスの改善」についてです。
突然ですが、世代の部下を持つことになった方で、このような悩みをお持ちの方はいませんか?
- 近頃の若手は “足で稼ぐ” ことをしない!
- 月次の営業会議であれだけキツく言っておいたのに、契約が増えない!
- メンバーごとに結果にバラツキがある!
もしかするとその悩み、「営業プロセスを科学する」ことで解決するかもしれません。
そこで今回は“営業プロセスを科学する”考え方として、「ファネル分析」についてご紹介していきます。
記事の前半では、「営業プロセスを科学するべき理由」とその「最初のステップ」についてー、そして後半では「ファネル分析のメリット」、また具体的な「フレームワーク」について考えていきます。
似たような悩みをお持ちの方、興味のある方はぜひ参考にしてください。
- 営業プロセスを科学すべき理由を知る
- ファネル分析を理解する
ファネル分析を始めて「営業プロセス」を科学しよう
“営業プロセスを科学する” ための第一歩として、営業活動/プロセスの全体像を把握することが重要なカギを握っています。
おそらく みなさまの会社でも、”契約締結数(売上)” の管理/把握は日頃から行われているかと思います。
しかし、その前段階のプロセスにあたる “商談数”、”アプローチした顧客数” などはいかがでしょう。
そもそも “契約” は “商談” から生まれます。つまり、仮に”商談”の数が10件なら、どんなに頑張っても10件以上の”契約” は望めません。同様に “商談” の数も “顧客へのアプローチ” なしに増えることはないですよね。
つまり「最終的なゴール」ともいえる”契約数”を最大化するためにも、 “営業プロセスの全体像” の把握・マネジメントは、営業チームが優先すべき取組みのひとつ、だと当編集部では考えています。
さて、次は “営業プロセスの全体像を把握” するために、どのような手法を取り入れるべきか?という点を掘り下げて考えてみましょう。
営業プロセスを「ファネル分析」する
営業プロセス全体像の把握には、ファネル分析 という考え方が使われます。
ファネル分析を行うことによって、
- フェーズごとの数値(アプローチ数、商談数など)
- コンバージョンレート(成約率、案件化率など)
を可視化することができます。これによってフェーズごとの”弱点”が明確になり、とるべき「打ち手=補強ポイント」の示唆を得る、というのが大きな “ねらい” です。
具体的な例としては「商材Aは成約率が高いので、来季の重点商材にしよう」であったり、「チームの平均成約率が3%なのに、Aさんは15%と 高い確率で成約している、Aさんの営業手法を他のメンバーにも展開しよう」といったものが挙げられるでしょうか。
引き続き、営業活動をファネル分析する上で活躍するフレームワークをご紹介していきたいと思います。
■「フレームワーク活用」のメリットに興味がある方はこちら
“The Model” フレームワーク
『The Model』は、Salesforce.com社(以後SFDC社)が活用し始めたとされる、営業活動のプロセスモデル/フレームワークです。
※SFDC社は、営業支援(SFA)・顧客管理(CRM)システムにおいて世界最大のシェアを誇っている企業です。
The Modelでは、営業活動を「集客」〜「商談」、「契約締結」など、目的とするフェーズごとに分解して考えることで、組織としての再現性を高めることに繋げることもできます。、
■【関連記事】The Modelとは?営業プロセスを科学するフレームワーク
まとめ
今回は「営業プロセスを科学するための考え方」として “ファネル分析” について考えてきました。
かつて、ひと昔前は「営業なら足で稼いでこい!」という、”体育会系なノリ”が蔓延っていたこともあり、実際にそれが結果に繋がっていた時代もありました。
平成が終わり 令和の時代となった今では、普通の学生さんでも最先端のモバイルデバイスを活用している、いわば”デジタル世代” が活躍する時代となります。
そんな若い世代に、全時代的なの考え方/ノリを強要するのは、少し時代錯誤な考え方なのかも知れませんね。。。。
ぜひ、みなさまのチームでも「営業プロセスを科学する考え方」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
今回の内容が参考になったという方は、ぜひ他の関連記事にも目を通してみてください。
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