【徹底解説】IoTの活用事例|「ロールスロイスは壊れない」の都市伝説も現実に?

今回は興味深い「IoTの活用事例」をいくつかご紹介します。

 

いつもとは少し視点を変えて、技術革新によって “都市伝説が現実になった” とも言えるエピソードをお伝えしつつ、IoT技術の魅力に迫っていきたいと思います。

IoT活用に興味のある方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

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  • 都市伝説を現実にするIoT技術を知る
  • テクノロジー活用を通して差別化戦略について理解する
  • IoT技術の自社製品への展開イメージを掴む



ロールスロイスの都市伝説

みなさま、突然ですが「ロールスロイスの都市伝説」はご存知でしょうか?

詳しい話はWikipedia(ロールス・ロイス#伝説)に譲っておくとして、ここではご存知ない方に向けて簡単にご紹介しておきます。

  • とあるロールスロイスユーザ(顧客A)が故障のために砂漠で立ち往生。
  • サポートに連絡したところ、ヘリコプターで新しい車を届けられた。
  • 感動して自宅に戻り、サポートにお礼の連絡をするも「そのような履歴は見当たらない」と伝えられる。
  • 顧客「故障したのは間違いないのですが・・・」
  • サポ「お客様 、失礼ですが ロールスロイスは決して壊れません。」

高い品質を売りにする商品の代名詞とも言えるロールスロイス ブランドですが、「決して壊れないと言い切るほどの頑丈さ・信頼性の高さ」へのこだわりが「都市伝説」になるほど充実したカスタマーサポートを提供しているようです。

 

IoT技術の躍進で “都市伝説”が現実になりつつある?

さて、このロールスロイスの都市伝説ー。単なる”都市伝説”ではなくなりつつあります。

日進月歩で進化し続けている IoTの技術をもとに、故障予知の仕組みが現実になっているからです。

残念ながら「決して壊れないクルマ」の実現にはまだ少し時間がかかるかも知れませんが、「壊れる前にメンテナンス」を徹底することで「壊れないクルマ」が実現されようとしています。

さて、この魅力たっぷりの “IoT” という技術は、これから私たちの生活をどのように変えてくれるのでしょうか?

実用化されたIoT技術の事例をご紹介しつつ、IoTの持つ可能性を深掘りしていきたいと思います。

 



 

3つの活用事例から考える IoTのミライ

以前の記事  でも解説したように、IoTは「センシング技術」「データの蓄積」「データ解析」などのコア技術がベースとなって新たな価値を生み出しています。

ここからは私たちの身近にある3つの事例

  • 故障予知で快適なカーライフを
  • レジに並ばず支払い完了?
  • “超”快適なスマートホーム

をご紹介しつつ、IoTの将来性や中小企業・スタートアップ企業が取り組めることについて考えていきたいと思います。

 

IoT技術 x 故障予知で快適なカーライフを実現

先ほどご紹介した通り、IoTの技術を活用して 故障の予知(未来予知)が実現されつつあります。

とはいえ、決してIoTも魔法の技術ではありません。ここではカンタンに故障予知の仕組みについてご紹介しておきたいと思います。

 

乗用車でも産業機械でも、機械を構成する部品にはそれぞれの”寿命”が存在します。

たとえば車のタイヤに目を向けると「走行距離」や「耐用年数」に応じて交換が必要ですね。

これらの情報をセンシング技術を活用して取得・記録しておき、寿命が近づいたタイミングで交換のタイミングを通知することにより、故障・事故が起こる前に部品交換などのメンテナンスが可能、という仕組みです。

あくまでも走行距離 や 耐用年数 は、前回の交換からどれくらい経過したか?のタイマーに過ぎませんが、最近のニュースリリースを見てみると、IoTのセンシング技術を活用して タイヤ自体に摩耗度合いを計測するセンサーが実装されつつあるようです。

【参考】タイヤの摩耗検知技術を確立|「SENSING CORE」が進化 ※外部サイト

 

IoTが創る新しいショッピング体験

みんな大好き ユニクロでもIoTの技術が活用されています。

ユニクロの店舗では 数年前から商品タグにRFIDタグを採用しているのをご存知でしょうか?

RFIDタグで商品管理を行うことによって、素早く商品情報を読み込むことができ、精算時のバーコード読込みの手順が不要となりました。

このメリットを活かして「お客様でもカンタンに利用できるセルフレジ」を導入したり、無料で公開されているユニクロのスマホアプリを利用すれば「自分のスマホから気軽に商品在庫を確認できる」といったサービスを提供しています。

 

“超”快適なIoTスマートホーム

昨年(2020年)は、外出自粛などの影響でいわゆる「おうち時間=家で過ごす時間」が増えることになりました。

実際、私自身のはたらき方も在宅ワーク(リモートワーク)の比重が増えました。

在宅ワークを続けて感じたのが「快適なはずの自分の部屋」が、数ヶ月にわたって缶詰にされると意外とストレスが溜まる!ということです。

当サイトのコラムでは、Apple信者でもある筆者が「おうち時間にApple製品で自宅をスマートホーム化してみた」というお話もご紹介しています。興味のある方はぜひ。

 

【関連記事】おうち時間にApple製品でIoTスマートホームをつくってみた話

 

まとめ

今回は、ロールスロイスの有名な都市伝説を紐解きつつ、IoT技術が実現するミライについて考えてみました。

様々なIoTに関わる技術が「進歩・低価格化」し、今以上に身近なものになった頃、私たちの生活は今後どのように変わっていくのでしょうか?

かつてアニメや映画の中で、我々が想像した未来ー。実はもう、すぐ近くまで来ているのかも知れません。

 

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