【徹底解説】ロジカルシンキングのメリット|2種類の失敗例から考える

前回の記事では、ロジカルシンキングの入門編として「論理的思考(=ロジカルシンキング)とは何か?」というトピックについて解説しました。

頂いた反響の中には「ロジカルシンキングの基本について理解できた」という嬉しい声を頂いたのですが、その一方で

  • 論理的に考えることのメリットは何?
  • ロジカルシンキングって何がうれしいの?

といった疑問が浮かんだ方も多いのではないかと思います。

 

そこで【徹底解説】シリーズ第二回となる今回は「失敗例から考える”論理的思考(=ロジカルシンキング)のメリット”」というテーマで、ロジカルシンキングのメリットについてお伝えしたいと思います。

 

ロジカルシンキングに興味のある方、 似たような悩みをお持ちの方は ぜひ最後までご覧ください。

  • 2タイプの失敗例から論理的思考のメリットを掴む



「論理的じゃない?」2種類の失敗例

論理的に伝えることが出来ていない理由ー。

聞き手に「この人の話は説得力がない」「なにを言っているのかよくわからない」と感じさせてしまう理由。とも言い換えられますが、これは大きく

  • 情報に「重複・漏れ・ズレ」がある
  • 「話の飛躍」で脈絡がみえない

の二つに分けることができると考えています。

いわゆる「何が言いたいのか よくわからない話」「掴めない話」を客観的に分析してみてください。きっとこのどちらかの視点が欠けていることに気がつけると思います。

 

当記事では「重複・漏れ・ズレ」と「飛躍しすぎ」という2種類の失敗について 具体例を交えつつ掘り下げて考えていきます。

 

【失敗例1】重複・漏れ・ズレ

ひとつめの「重複・漏れ・ズレ」について考えてみましょう。

そもそも私たちは、考えや話を組立てる際に何かしらの「テーマ」をもとに組立てています。これは「今、何の話してるんだっけ?」と考えることで見えてくるものです。

そのため「話の内容」と「テーマ」との間に「重複や漏れ・ズレ」があると「この人が言っていることは本当か?」という疑いが浮かんでしまうことになります。

そうなると当然、話の説得力、主張の信憑性が失われたように感じられてしまいます。

 

重複

まず、「話の重複」について。

相手にわかりやすく伝えるために「ポイントをいくつかに絞って話す」のは、ビジネスにおけるコミュニケーションのマナーとして大切だということは、すでにみなさまもご存知の通りです。

しかし、絞ったはずのポイントが絞られていない、という少し残念なケースも少なくありません。

 

 

漏れ

「漏れがある」とは、話し手の視野が狭くなり、全体像が見えなくなっている場合に生じます。

熱意のある開発部門が、新商品を開発を検討しています。しかし検討した要素が「自社の技術、開発体制、コスト」だけでは十分ではありませんよね。

これらは全て自社に関わる”内部要因”にすぎず、「市場規模、競合他社」などの”外部要因”に関わる視点が「漏れ」ているからです。

 

ズレ

「話がズレている」とは、テーマから逸脱してしまうパターンです。

男子学生なら誰もが妄想したことがあると言われている(?)、「ルールなしで戦った場合、最強の部活は何だ?」というテーマで話をしているときに、「野球部のA君は腕相撲で負けたのを見たことがない、だから野球部。」といった主張がこれにあてはまります。

これは単純にA君の腕っぷしが強いだけで、所属する野球部が強いという理由にはなりませんよね。



【失敗例2】飛躍しすぎ

「説得力のない話」「掴めない話」のもう一つの特徴に、話が飛躍しすぎている、というものがあります。

つまり「答えや主張」とその「根拠」との間に関連性が低く、脈絡がなく感じさせてしまうパターンですね。

 

ここではAさんが「りんごを好きな理由」で考えてみたいと思います。

りんご好きのAさんは、次の4つの理由を挙げて「りんごの素晴らしさ」をプレゼンするようです。

  • 味が美味しいから
  • 健康にいいから
  • 見た目が可愛いから
  • 青森の名産品だから

最初の二つの「味がおいしいから」「健康にいいから」確かにそうですね。「見た目が可愛いから」これも・・・”好きな理由”としては理解できると思います。

そして最後の「青森の名産品だから」これはどうでしょうか?・・・よくわからない、と感じるかと思います。

 

実はこの話には、Aさんの出身が青森で「りんご農家と仲が良く、子どものころからたくさん食べてきたから」という背景があったようです。

しかし、聞き手は前提条件となる「Aさんは青森の出身で、幼少期はりんご農家の方と親しかった」という情報を知らないため「りんごを好きな理由」として「青森の名産品だから」と言われても、「話が飛躍して掴めない」ということが起こるのです。

 



失敗から学ぶ”論理的思考”のメリット

ビジネスの場におけるコミュニケーションの最終的な目的は、相手から納得・同意を引きだすことです。

ご紹介してきた「”論理的になりきれていない”2種類の失敗」からは、納得・同意してもらうために重要な「説得力、主張の信憑性」が失われていることを理解いただけたと思います。

論理的思考で主張の「説得力と信憑性」を高め、相手からの「納得・同意」を引き出せるようになれば、仕事でも大きな結果に繋げられるのではないでしょうか。

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まとめ

今回は、2つの失敗から「ロジカルシンキング=論理的思考」のメリットについて考えてきました。

とはいえ、今回のトピックでは「失敗例」と「論理的思考を理解しておくべき理由(=メリット)」だけで、論理的思考を「実践するための考え方」までは詳しくお伝えできませんでした。

 

そのため、次回記事では「抜け漏れ」や「話の飛躍」を防ぐ組立て方、「並行型と階層型の2つの論理パターン」について解説できたら、と思っています。

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