フレームワークを活用するメリット|全体像の把握・現状分析・可視化まで
今回のテーマは「フレームワークのメリット」についてです。
突然ですが、こういった困りゴトはありませんか?
- チームで販売戦略を考えているけど、いつも認識がズレる
- メンバーに全て任せると、アウトプットの品質にバラつきが出てくる
組織のマネジメント層、企画部門の方にはありがちな悩みかも知れません。
当サイトでは、こういった悩み解消のための共通言語として、ロジカルシンキングの重要性についてお伝えしてきました。
しかしロジカルシンキングのアプローチに沿って、検討ポイントを「棚卸し⇒整理⇒構築」しようとすると、膨大な時間と労力が必要となるのも事実です。
そこで今回は、上手な活用で思考を加速させられる フレームワークの考え方について解説して行きます。
記事の前半では、フレームワーク活用のメリットについて。そして後半では「目的別」にいくつかのフレームワークをご紹介しています。
似たような悩みをお持ちの方、興味がある方は ぜひ参考にしてみてください。
- フレームワークとは?基本的な考え方を知る
- フレームワーク活用のメリットについて考える
- 目的別 3つのフレームワーク
フレームワーク活用のススメ
「フレームワーク」は、経営戦略や業務改善・問題解決などに役立つ、分析ツールや思考の枠組みのことを指します。
シンプルにお伝えするなら「ロジカルシンキングにおけるテンプレート」とイメージ頂くとわかりやすいかも知れません。
「思考を加速」できる、というメリット
冒頭でもお伝えした通り、「戦略の検討」や「市場分析」など。。。そのテーマが取り扱う範囲が大きくなるほど、メンバーごとに”認識のズレ”が起こったりアウトプットの”品質にバラつき”が生じてしまいがちです。
そんな時に「ロジカルシンキングにおけるテンプレート」ともいえるフレームワークを活用することが、情報の仕分け・思考を整理する時間を節約することに大きく貢献します。
当サイト編集もこの点がフレームワーク活用の一番のメリットだと考えています。タイトルにもあるように、“フレームワークで思考を加速” することができる、というものです。
目的別フレームワーク3選
ここまでで、フレームワークを活用することの「効果・メリット」についてご理解頂けたかと思います。
とはいうものの「いろいろなフレームワークがありすぎて何を使うべきかわからない」といった疑問が浮かぶ方もいらっしゃると思います。(23歳当時の筆者もそうでしたToT)
ここからは 似たような悩みをお持ちの方、そして若かりし日の自分自身に向けて(?)
- 全体像の把握
- 現状分析
- 収益構造の理解
という三つのケースに絞り、目的ごとに活用されることの多いフレームワークをご紹介・解説していきます。
「MECE」で全体像を把握
「MECE」は、「モレなくダブりなく」を意味する”Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive”から来る概念・フレームワークです。
その特徴(モレなくダブりなく)から分かる通り、様々な要素や問題点を網羅的に洗い出したり、全体像を把握するのに役立つ考え方です。
論理的思考とは?の記事でもご紹介しましたが、Seeds4Bizが考える「論理的に考える」とは「情報を整理し、構成する」スキルです。
その最初のステップとも言える”情報を整理する”うえで、全体像を正しく把握する”MECEフレームワーク”は、もっともベーシックかつ汎用性の高い考え方とも言えるでしょう。
これからご紹介する2つのフレームワークも、ベースとなる考え方はMECEで構成されています。
「SWOT」で現状分析
「SWOT」は、強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで分類し、内外部の環境分析・意思決定をくだすうえで役立つフレームワークです。
現状分析が必要な場面ー。たとえば「事業戦略・企業ドメインレベルの戦略立案」から、「既存商品・サービスの拡販」に至るまで、さまざまな場面で活用することができます。
そのため「組織の経営管理を担う方」はもちろん、「現場レベルのマネジメント層」にも身につけて頂きたいフレームワークの一つだと言えるかもしれません。
「BMCキャンバス」で収益構造を”見える化”
「BMCキャンバス」は、ビジネスモデル(=収益構造)を理解するためのフレームワークです。
具体的には、事業運営に必要とされる”9つの要素”(提供する価値、販路、パートナーなど)の関係性について、視覚的・直感的に理解することに役立ちます。
また、活用の場面も多岐にわたり「新しく事業を立ち上げたい」「カイゼンのために自社のモデルを可視化したい」「競合他社の優れたサービスを分析したい」など様々な目的で利用されています。
「起業を目指すビジネスパーソン」や「企業における新規事業の担当者の方」なら、理解しておいて損はないでしょう。
知ってるだけでは不十分?
ここまでで、いくつかのフレームワークをご紹介しました。しかし、フレームワークを学び始めた頃にありがちな行動として「要素を正しく分類すること」に固執しすぎてしまう、という失敗があります。
論理的思考(=ロジカルシンキング)、そしてその思考を加速するフレームワークは、あなたの主張に説得力をもたらしますが、あくまでも「相手に納得してもらうための手段・ツールのひとつ」に過ぎません。
つまり「知っているだけでは不十分」だということにも気を留めておく必要があります。
まとめ
今回は「フレームワークの活用、で思考を加速する考え方」についてご紹介しました。
重ねてになりますが、世の中にあるどのようなフレームワークも、ベースとなっているのは前回紹介した二つの論理パターンです。
「MECE」や「Why So/So What」といった考え方でロジカルシンキングの基礎体力を高めつつ、実践の場でご紹介したようなフレームワークを上手に活用してみてください。
今回の内容が参考になったという方、より本質的な「論理的思考(=ロジカルシンキング)」に興味があるという方は、ぜひ 関連記事からも興味のある情報を探してみてください。
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