【コラム】起業3年目に振返る「独立・起業準備中にしておくべきだったこと」

私は27歳で起業を決意したあと、2022年に35歳でnonet株式会社を設立してITコンサルとして独立しました。

おかげさまで、2024年10月1日から会社も三期目に突入します。

 

正直まだまだ小さい会社ではありますが、仕事で付き合いのある若い方から「独立準備としてやっておくべきこと」を聞かれることも増えてきました。

そこで今日は、勤め人時代のことを思い出しつつ備忘録がてら起業準備としてやっておくべきことについて記録していこうと思い立ちました。

起業検討中の方にとって少しでも役立つ内容であれば嬉しく思います。

  • 独立・起業準備としてやっておくべきことがわかる



独立・起業準備中にしておいた方が良かったこと

独立・起業の動機は人それぞれで、掲げるビジョンも会社ごとに違うのは言うまでもありませんが、その一方で第一歩を踏み出す上でやっておいた方がいいことには共通点がある、と考えています。

この共通点となるテーマとは、具体的に資金調達、社長自身の健康、集客・マーケティング、採用…などです。

さっそく見ていきましょう。

 

事業資金と生活資金はコツコツ貯めておこう

まず、基本となるのは事業で使うお金と生活資金をコツコツ貯めておくこと。これはもう当たり前すぎて言うまでもないですかね笑

ここで忘れがちなのが「事業で使えるお金」と「生活資金」は違うと言うこと。

生活資金を同じ財布から出している家族の協力は必要不可欠だと思いますので、おカネのことは慎重すぎるくらい慎重に考えておいた方が良いと思います。

 

ちなみに私の場合はITコンサル事業、つまり在庫を持たないビジネスモデルからスタートしたこともあって、創業にあたって必要となった費用はシェアオフィスの登記費用とわずかばかりの役員報酬くらいでした。

また最近では優秀な20代・30代の方を中心にスモールビジネス(ソリッドベンチャー)という起業スタイルでの独立も増えてきているようです。スモビジ起業・経営を通して経験を資金を獲得し、より大きなビジョン実現のための足掛かりにしたり、別のスモビジを立ち上げたりと選択肢を増やしていく考え方ですね。

 

1年後の資金調達を見越して具体的に今からどのようなことに取り組むべきか、については以前の記事 ↓ でご紹介しています。

【関連記事】「起業の夢を現実に」1年後に資金調達を成功させビジネスをスタートさせる方法

 

クレジットカードも数枚作っておこう

あと、資金面で気を付けるべきポイントとしてよく言われるのがクレジットカードでしょうか。

安定収入があるサラリーマンと違って、独立して自営業になるとローンやクレカの審査がめちゃくちゃ厳しくなる、というのはすでにご存じかもしれません。

 

とはいえ実務レベルで言うと、会社をつくって数ヶ月は銀行口座の作成すら審査が必要で時間がかかってしまいます。当然ですがクレカの発行もそれに伴って時間がかかるので、しばらくは個人のカードで建て替え決済が必要なことも少なくないんですよね…

また貸金法でカードローンの枠として利用できるのは年収の1/3というルールもあり、個人のカードで建て替え額が嵩むといろいろ困るケースも出てくる可能性もあります。

そういった意味でのリスクヘッジとして、サラリーマンの時からクレカを2〜3枚は作っておくのがオススメです。

 

もしくは、口座開設が比較的早いとされるネット銀行で口座を開設するのも一つの方法です。

たとえばGMOあおぞらネット銀行さんは、最短即日で口座開設ができる他、社会保険料や公庫融資の返済にも対応している数少ないネット銀行だったりします。

 

これも以前の記事 ↓ でメリット・デメリットについて語り尽くしているので、口座開設を検討中の方は参考にしてみてください。

【関連記事】創業直後の法人口座に”GMOあおぞらネット銀行”をオススメする5つの理由

 

心身の健康のために、運動を習慣化しておこう

次に、ジムでのトレーニングやジョギングなどで運動を習慣化しておくこと、です。

はい。あんまりこれを言うと脳筋タイプだと思われそうで嫌なのですが笑

 

現実問題、健全な精神を維持するためにも、運動を習慣づけておくのはメリットづくしです。

・・・というのも、会社を設立すると想定以上にやることは多いし、勉強してゼロから新しい知識を身につける必要も出てきます。管理会計の知識、源泉徴収の知識、社会保険やら労働保険の知識などなど…

創業当初こそ、こういった仕事をまるっとプロにお任せしてしまう方法が理想ではありますが、資金的に余裕がない(私自身がまさにそうでした)と、社長自身が対応していく必要が出てきます。そうなると平日の夜遅くはもちろん、土日も休みなく働くことになると思うんですよね。

 

ここで気合と根性+体力が必要になってきます。

小さな会社の場合、社長のやる気や体力だけが事業の推進力な側面はあると思うので、心身の健康を保つためにも運動を習慣化するのは重要だと思います。ホリエモンや藤田晋、イーロンマスクも創業当初のハードワークを乗り越えて成功を手にしました。

 

【関連記事】週に100時間?有名起業家たちの労働時間について調べてみた

 

マーケティング、集客の勉強はガチった方がいい

あと、マーケティング・集客の勉強はしていて良かったな、と思います。

具体的にはDRM(ダイレクトレスポンスマーケティング)だったり、SNSマーケティング、SEO対策やWEBでの集客方法などです。

独立する直前は、サラリーマンの仕事が終わったらすぐにカフェに駆け込んで、日付変わる直前くらいまでマーケティングの知識習得と実践に当てていたのを覚えています。

創業前の集客活動からは、収益計画の見立て力が身につきます。この勘所は事業計画の精度にも直結しますので、金融機関から融資を受ける予定があるなら取り組んでおいて損はありません。

 

私も本格的に学び始めてから8〜10年ほど経ちますが、やはりまだまだ学ぶことは多いですね!日々是勉強です。

 

事業パートナーになりそうな人とは繋がっておこう

また、仕事に繋がりそうな人とは仲良くなっておいた方が良いのかな、とも思います。

これは何も “お客さんとして仕事をくれる人” と言う意味だけでなく、協業先・業務委託先として繋がるケースもありますし、損得関係なく友人としてつながる関係もそうです。

創業直後って本当に孤独なので、不定期的でもそういった人間関係を大事にしておけば落ち込んだ時にモチベーションをチャージできますよね。

 

あとは採用も見据えておくことも忘れずに…

正直、私自身は未熟ながら勤め人時代は人脈を広げきれませんでした。そういった意味では「自分はうまく出来なかったけど、やっておくと良かった」ことの一つだと考えています。

 

ちなみにnonetは 私がひとりで始めた会社ですが、三期目の今年からは幹部候補(コンサル事業またはデジタルテクノロジー事業)となる方の採用を本格スタートしようと考えています。

もしお仕事にご興味ある方は、名里(ナザト)のツイッター からお気軽にDMをください。

 

 



ITコンサル視点で設計した創業支援パック

私の場合、8年近く入念に準備をしてきた(つもり)のですが、起業を経験して実感したのは「必死に準備してきた8年よりも起業直後の6ヶ月の方が学びが大きかった…」ということでした。

たとえば

  • コーポレートサイト制作
  • 会計ソフトの導入と設定
  • 仕事用メールアドレスの取得

など、創業後に必ず利用するサービスを個別で検討・契約する必要があり、お客様に価値を提供しながら自社の仕組みを考えつつ、ITツールの導入を行う必要があったからです。

もともとITツールを提案する立場だったこともあり、ツール選定は苦ではなかったものの、会計や財務の知識に乏しかった私には6ヶ月間がかなりタフな時期でした笑

 

そこで、10月1日から三期目を迎えるnonetとして「起業スタートダッシュ3点セット」という創業支援サービスのご提供を始めました。

 

実際に私自身が創業直後に利用していた各種ITツール(会計ソフト、企業サイト制作、グループウェア、顧客管理システム、マーケティンングシステム)に加え、生成AIやDXに強いnonetならではの特典として

  • 生成AI活用基礎レクチャー

をセット割の形でご提供したいと思います。

創業当初からコストを抑えつつデジタル化を進め、起業直後の6ヶ月を1日も無駄にせずく事業を軌道に乗せたい!という方は、はのバナーからお気軽にお問合せください。

 

起業スタートダッシュ!3点セット-創業直後のアナタを応援!-