プロジェクトを管理すべき理由|司令塔なしにチームの勝利はあり得ない?
今回のテーマは「プロジェクト管理の目的」についてです。
業務改善やシステム開発、または新しい事業の立ち上げなどー、いわゆる「プロジェクト」を成功させるためには、”適切なプロジェクト管理”がカギを握っていると言っても過言ではありません。
これを見て頂いている方の中には
- 初めてプロジェクトのメンバーにアサインされた
- 自己流でプロジェクトを進めているものの、少し限界を感じている
- 近い将来、プロジェクトマネージャーにチャレンジしたい
といった方がいらっしゃると思います。
そこで今回は、プロジェクト管理の入門編とも言える「プロジェクト管理の目的」をテーマに解説します。
記事の前半では「プロジェクト管理の目的」について、そして後半では「求められる資質・スタンス」などのマインドセットについてお伝えします。
プロジェクト管理に携わる方は ぜひ参考にしてみてください。
- プロジェクトを管理するねらい・目的を知る
- プロジェクトマネージャに求められる役割とは
- 定常業務との違いをもとに、重要なマインドセットを知る
「プロジェクト管理」その目的とは?
まず最初に、プロジェクト管理の目的とは何でしょうか?
当サイト:Seeds4biz編集部では “成功条件の達成”に向けた活動 だと考えています。
ビジネスの場面でも使われる「戦略・戦術」という言葉に当てはめるなら、「戦術」の部分とも言い換えられると思います。
新しいプロジェクトを始めるうえでは、前段階にあたる「戦略フェーズ」において「プロジェクト成功の条件」を明確にしておくことが必要です。(この営みをビジネスアナリシスと表現したりします。)
前段階で定義された「プロジェクト成功の条件を達成するための考え方」がプロジェクト管理というわけです。つまり、プロジェクト管理とその手法は 「実行フェーズ(=戦術)”」を最適化するための考え方となります。
■前提として成功の条件を定義したい?キーワードは”ビジネスアナリシス”
プロジェクトと 定常業務 の違い
プロジェクトは「定常業務」と比較してどのような特徴を持っているのでしょうか?
ここでは具体的に次の三つを挙げたいと思います。
- 予期せぬ事態が発生する
- 期間が区切られている
- 一時的な組織・チームがその推進にあたる
「予期せぬ事態が発生する」「期間が区切られている」というポイントからは、プロジェクトに参加する上で”求められるスタンス”がイメージできるのではないでしょうか。
「期間の区切りなく」、「継続する」ことが求められる”定常業務”と比較して、プロジェクトを推し進める上では柔軟な思考が求められます。
プロジェクト成功条件をアップデートする?
誤解されがちですが、「チームに無理を強いてでも、顧客からの期待値を死守させる」のがマネジメントになるワケではありません。
「予期せぬ事態」で顧客からの「期待値」は様々な要因で変わりますし、顧客が望む「成果」のすべてをプロジェクト推進者が提供できるわけではないからです。
そのためお互いを近づけていく「見直しと調整」が必要であり、これもプロジェクトマネージャーが持つ重要な役割の一つです。
■【関連記事】スコープマネジメントとは?|成功の条件をアップデートする考え方
「根性!気合い!経験!」に頼りすぎない考え方
お伝えしているように、プロジェクトには”予期せぬ事態”がつきものであり、かつては知識・経験が豊富なベテランSEが プロジェクトマネージャーの役割を担うケースがほとんどでした。
いわゆる「経験、根性、勘」といった3Kに頼ったマネジメントですね。
これからプロジェクト管理を学ばれる若い方、3Kマネジメントから脱却したい!という方には、ぜひ“PMBOK”を学ぶことをオススメします。
プロジェクト管理のための知識体系をまとめた”PMBOK”を学ぶことで、3Kに頼ったマネジメントではなく、プロジェクト管理に重要な考え方を体系的に掴むことができるからです。
■【関連記事】PMBOKとは?|プロジェクト管理で悩まないためのガイドライン
まとめ
今回は「プロジェクト管理の目的」について考察しました。
プロジェクトに参加していると、毎日が挑戦の連続となります。若いみなさまの中には、想定外の出来事に直面して、自信を失いそうになる方もいるかも知れません。
しかし、そういった時こそ「目的と成功の条件」という原点に立ち返って、本質的な問題は何か?をじっくり考えてみてください。きっと解決策が見つかると思います。
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