DX(デジタルトランスフォーメーション)とは?|世界を革新する4つの事例をご紹介
当サイトでは、新規事業の創出につながる情報(=ビジネスのタネ)について、「最新技術の解説」「スキルアップのためのTips」などを中心に、幅広く情報発信しています。
きっとこれを読んで頂いている方の中にも、
- 世の中にない、まったく新しいサービスを産み出したい
- 新事業を立ち上げるために、参考になる情報を集めている
- 既存事業の強みを活かしたアイディアを探している
といった、心に秘めた想いをお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ここ数年で注目を集めている
今回のテーマは「世界を革新する可能性を秘めたDX(デジタルトランスフォーメーション)の事例」について、いくつかの事例から深掘りしていきたいと思います。
興味がある方はぜひご覧ください。
- 大きな枠組みからみた、DXの位置づけがわかる
- 事例から新たなサービスを産むアイディアを学べる
- 新規事業・経営多角化に必要な“気づき”を得られる
- DXと親和性の高い 最新テクノロジーを知る
DX:先進技術で世界を革新する
そもそも、DX(デジタルトランスフォーメーション)とは何なのでしょうか?
これをひとことでご説明するなら「“既存ビジネス” x “先進的なテクノロジー”」という形で表現できます。
つまり「ビジネスとテクノロジーを掛け合わせる」という取組み、またはそのプロジェクトを通して生まれたサービスや商品のことを指しています。
記事の後半でもご紹介しますが、たとえばFinance(金融領域)とTechnology(技術・テクノロジー)を掛け合わせた”FinTech”などは、一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
先進的なテクノロジーの例
DXに関わる事例(プレスリリースなど)を眺めてみると、次のような技術・テクノロジーとの関連が高いように思います。
- データ解析(ビッグデータ)
- AI(人工知能)・ディープラーニング(深層学習)
- クラウドコンピューティング
- ブロックチェーン
- 画像・映像解析
- ローコード/ノーコード開発
- 第5世代移動通信システム(いわゆる5G)
- AR・VR・MRなど、現実世界と仮想空間の融合
- IoT(モノのインターネット)
などなど・・・ここでご紹介した技術はあくまで一例です。
このなかでも、技術的な視点からみるとクラウドやブロックチェーン・IoTなどは、政府が主導するSociety5.0で言及されている「業種業界の垣根を超えたステークホルダーの連携」と非常に高い親和性を持っています。
言い換えると、さらなる成長分野としての可能性を秘めている技術とも考えられますね。
■Seeds4biz内の関連記事:テクノロジー|Seeds4biz
世界を革新する4つの事例
ここからはDXの事例について、我々の生活に浸透しつつあるものを中心にご紹介していきたいと思います。
今回ご紹介するのは、おそらく一度は耳にされたことがあるだろう次の4つです。
- FinTech(金融 x テクノロジー)
- AdTech(広告 x テクノロジー)
- SporTech(スポーツ x テクノロジー)
- FashTech(ファッション x テクノロジー)
さっそく詳しい解説を見ていきましょう。
FinTech:Finance x Tech(金融 x テクノロジー)
DXの事例の中でも、最初に挙げるFinTechこそ生活の中に浸透しつつあるサービスのひとつと言っても過言ではないでしょう。
具体的にはQRコードやスマホなどのキャッシュレス決済、暗号通貨などが挙げられます。ApplePay・Paypay・LinePayなどなど。
特に2020年の6月までの日本においては、消費税増税に伴う消費減少を見越して積極的な還元施策(キャッシュバックキャンペーンなど)が行われていたこともあり、この一年の間で急速に普及が進んだ印象ですね。
また、FinTech技術の”キモ”であるブロックチェーン技術の活用事例としては、日本の証券取引所グループにおける実証実験を挙げておきます。
■JPXにおけるブロックチェーン関連のニュースリリース ※外部リンク
AdTech:Ad x Tech(広告 x テクノロジー)
FacebookやGoogle、Amazonなどが提供する、「個々人に最適化された商品広告」の表示や、ターミナル駅で目にする「デジタルサイネージ広告」がAdTechサービスの一例としてあげられます。
最近のタクシーでは「後部座席にカメラとディスプレイを設置し、映像解析技術をもとに乗客の性別・年齢層を推測し、最適なコマーシャルを流す」という仕組みを導入している企業もあるようですが、AdTechの一つとして挙げられます。
この技術をもとに、乗客は無料で利用・移動することができる[nommoc]というサービスもあります。
■nommocは実証実験を経て、東京都内の一部エリアで提供が始まったようです。
※残念ながら2020年5月現在、コロナの影響で一時的にサービスを停止している模様。
SporTech:Sports x Tech(スポーツ x テクノロジー)
SporTechとして、スポーツ業界にもテクノロジーが導入・活用されはじめています。
たとえば日本のプロ野球で活用されている技術として、トラックマン(軍事用に開発されていたボールの分析するシステム)による映像解析による、ボールの回転数・回転軸を数値化する技術をご紹介しておきましょう。
このような膨大なデータに基づいて、選手の疲労度を可視化し、選手の休息管理を行うといった新たな戦略も生まれています。(この点はデータ解析の技術が活かされていると考えられそうですね。)
日本のプロ球団の中でも、特にホークス・ベイスターズ・イーグルスはこの分野への積極的な取組みが見て取れます。親会社がTech企業なのも影響しているのかもしれません。
また日本のスポーツ庁がまとめた資料には5G・AR技術を活用したスタジアム観戦の仕組み、スタジアム周辺の環境整備など、スポーツとITを組合わせたカタチの事業創出について詳しく記載があります。
興味がある方、お時間がある時に目を通してみてはいかがでしょうか。
■新たなスポーツビジネス等の創出に向けた市場動向(外部サイト)
FashTech:Fashion x Tech(ファッション x テクノロジー)
「ZOZOTOWN」が提供する「ZOZOSUIT」は、FashTechの代表的なサービスとして有名です。
ZOZOSUITを簡単にご説明すると、「無料で提供されるZOZOSUITを着てスマホで数枚の写真を撮影すると、提供されるECアプリ上でご自身の体型にフィットする商品をレコメンド(おススメ)してくれる」というものです。
これは、かつてインターネットで洋服を購入する際の心理的なハードルの一つであった「試着してみないと自分の体型に合うサイズかどうか不安」という問題を、ZOZOSUITEというテクノロジーによって解決を試みた、素晴らしいアイディアです。
まとめ
今回は、新規事業創出の視点のひとつとしてDX(デジタルトランスフォーメーション)についてご紹介しました。
もちろんここで挙げたのは数ある事例の一部に過ぎません。
ここでご紹介しきれなかった事業・業界においても、革新的なテクノロジーとの組合せで新たなチャンスが広がる可能性を秘めています。
今回の内容が「参考になった、興味をもてた」と言う方は、ぜひ他の関連記事からも興味のある情報(ビジネスの”タネ”)を探してみてください。
Seeds4biz〜”ビジネスのタネ”がみつかるメディア〜では、
小さな会社に役立つ「デジタル化・DX化」「業務改善」「マーケティング」といったテーマを中心に幅広い情報を発信しています。起業準備中・新規事業やりたい系の人も見てね。