サブスク・継続課金モデルが 中小企業の経営者に注目されている理由

今回のテーマは「事業者視点でみた サブスク型ビジネスモデルのメリット」についてです。

 

起業を検討中の方、収入の柱となる新規事業を検討している方の中には、

  • いち早く経営を安定させて、まずは10年 続く会社にしたい
  • サブスク・継続課金型のビジネスモデルのメリットを知りたい

といった想いをお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 

そこで今回は「サブスク・継続課金モデル」とは何?を深掘りしつつ、経営視点からみたメリットについてもご紹介したいと思います。

中小企業の経営者の方、新規事業のご担当者の方は参考にしていただけると思います。

  • サブスク・継続課金型ビジネスモデルの特徴を知る
  • 中小企業こそ継続課金モデルで事業を設計すべきワケ



事業者から見たサブスク型・継続課金型モデル?

以前の記事(「サブスク」とは?利用者から見た3つのメリットと有名サービス)では「ユーザ視点」でのサブスクのメリットについてご紹介しました。

ユーザ視点では「気軽に利用できる」「購入せず、欲しい時に使える」など、「新しい価値観と相性の良いサービス提供モデル」ということが理解いただけたと思います。

 

一方で「事業者からの視点」ー。

つまりサービス提供者である あなたからみた場合、どのような特徴・メリットがあるのでしょうか?

先行している企業(=サブスク・継続課金モデルをすでに提供している企業)には、Microsoft やAdobeといった世界的に有名なIT系企業のみならず 日本国内でも外食チェーンなどがあります。

さらに、その後を追うように多くの企業がサブスク・継続課金モデルへの転換を模索しているのには、大きな理由があるはずですよね。

 

【関連記事】サブスク型モデルへの方針転換|有名企業3社が挑んだサブスク化の事例

 

サブスク型・継続課金型モデルのメリット

さまざまな企業が「サブスク・継続課金型モデル」の提供を始める理由ー。

言い換えるなら「サービス提供者(=事業者)」からみた場合のメリットとは何なのでしょうか?

Seeds4Biz編集部では、大きな理由として

  • 「余剰資産を有効活用」できる
  • 「安定した継続収入」が見込める
  • 「経営計画が立てやすい」
  • 「関係性の強化」につなげられる

と言ったものがあると考えています。もう少し詳しく考えてみましょう。

 

余剰資産の有効活用になる

保持している資産の有効活用という考え方はサブスク・継続課金モデルのメリットです。

みなさまご存知ECサイトの最大手:Amazonは、余剰となったサーバーリソースを貸し出すビジネスモデル(AWSの起源です)を提供しています。

身近な不動産業のケースでは「空いた土地を月極の駐車場にする」というのも似たような考え方と言えるかもしれません。

今回のテーマとは毛色が異なりますが、「余剰資産の有効活用」という概念自体、自家用車を貸し出したり、空いた部屋を有効活用する民泊といった”シェアリングサービス” の急速な普及からも今後の拡大が予想される考え方なのかもしれません。

 

【参考】AWSが生まれたきっかけ。 ※外部サイト

 

継続的に安定した収入が見込める

以前のストックビジネスについて解説した記事 でもご紹介したように、サブスク型・継続課金型のビジネスモデルには「収益を安定化できる」という大きなメリットがあります。

「今月は200万円売り上げた!でも来月の売上げは0円・・・」というケースもあり得る “スポット型の収益モデル” では、たとえばトップセールスマンの不調や病欠・離職、取引先の経営状況などが業績に大きな影響を与えてしまう、という特徴があります。

 

一方で サブスク・継続課金型(=ストック型)のビジネスモデルの場合、たとえ提供単価が小さくても毎月・毎年の頻度で売上げを見込むことができます。

もちろん 継続して利用いただくために「サービスの改善」や「サポートの拡充」といった企業努力は必要ですが・・・

 

一般的に「新規の顧客獲得」と「既存のお客様に継続購入をしてもらう」では営業コストに大きな違いがあると言われており、新規顧客の獲得コストは継続購入を獲得するコストの5倍(マーケティングで言われる「1:5の法則」ですね。)とされています。

 

経営計画が立てやすい

「継続的な安定収入」とは、経営計画が立てやすいビジネスモデルとも言い換えることができます。

ご存知の通り サブスク・継続課金モデルは、契約期間に応じて “月払い” や “年払い” などのプランで提供されるのが一般的なため、解約されなければ「積み上げ」の形で売上げを見込むことができます

長らく赤字だった事業でも、損益分岐点を超えた時から “優等生” に変わる可能性を秘めている、というワケです。

 

関係性の強化に繋げられる

とはいえ、継続課金モデルは「お客様に利用し続けてもらわなければ、サービス提供者も収益を得られない収益モデル」でもあります。

私たちのようなスタートアップ・中小企業では、お客様との関係を強化して”ファン” になって頂き、紹介やクチコミから多くの方に知っていただくことも大切になります。

お客様との関係性を強め、利用中サービスの満足度を高めていくことも、周り回って集客に繋がっていくのかもしれませんね。

 

まとめ

今回は、中小企業・スタートアップ事業者目線で「サブスク型ビジネス」について考えてきました。

当サイト:Seeds4Biz(しーずふぉーびず)では、創業〜新たな事業の展開に至るまで、”ビジネスのタネ” に繋がるような情報を幅広く発信しています。

今回の内容が「参考になった、興味をもてた」と言う方は、ぜひ他の関連記事からも興味のある情報(ビジネスの”タネ”)を探してみてください。