【徹底解説】コンサルタントの役割と分類|戦略・業務・人事・IT

突然ですが。。。「コンサルタント」という職業に、あなたはどういったイメージがありますか?

 

実際さまざまなデータに目を通してみても、就職・転職・フリーランスの案件獲得という視点で、コンサル業界は高い人気を誇っています。

「花形」といっても過言ではない業界と言えるでしょう。

・・・とは言うものの、

  • コンサルって実際、何する職種なんだろう?
  • どんな案件・仕事があるんだろう?

と言った疑問をお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

そこで今回は 、コンサル志望の学生さん・転職を考える若い方・フリーランスで案件獲得を目指す方に向けて、コンサルタントという職業について解説していきたいと思います。

就職・転職活動時の業界分析として、ぜひ参考にしてみてください。

  • テーマごとに異なる、コンサル職の大枠を理解できる



コンサルタント/コンサルティングとは

そもそもコンサルタントとは、どう言った言葉で定義される職業なのでしょうか?

ちなみに広義の意味(一般的な意味)では「クライアントの企業活動で直面する、課題の解決を支援するもの」という言葉で定義されています。

 

・・・全然イメージ湧きませんね笑

 

もう少し解像度を上げてイメージ頂くために、某外資系ファームの組織構成・取り扱うテーマをもとにした、狭義の意味でのコンサルタントについて解説していきます

 

戦略系(Strategy系)コンサルタント

まずは、戦略コンサルタントについて。

冒頭でもお伝えしたように、コンサルタント職自体が花形の職業とされていますが、その中でも「企業の戦略」をテーマとして取り扱うコンサルタントこそ、「THE コンサル」といったステレオタイプとして描かれていたりします。

 

戦略コンサルタントの特徴としては、上場企業の経営層・事業責任者層に対し、全社経営戦略や事業戦略をベースとした幅広いテーマを扱うという点、また比較的少数精鋭で大規模なプロジェクトの企画・立案を行う点にあると考えています。

 

企業経営の根幹・今後の方向性を担うテーマであり、クライアントからは数ヶ月単位の短い期間で最上級の価値提供を求められることとなります。

当然、その分大きなリターン(報酬・自身の成長・達成感など)を得られる職業だと言えるでしょう。

そのため完全に実力主義の世界であり、激務で知られるコンサルタント職の中でもトップクラスの知見と業務量が求められることから、世に言うUp or Out(昇進出来なければ退職)という文化が色濃く現れる、まさにプロフェッショナルが集う世界です。

 

業務改善系(BPR系)コンサルタント

次に業務改善コンサルタントについて。

経営学の祖:ピーター・ドラッガー氏は「どのようにして顧客に価値(商品・サービス・体験)を提供するか?こそが企業活動のカギだ」と言っています。

 

さて、業務コンサルタントの重要な役割は、企業活動のカギである「顧客に価値を提供する”プロセス”(バリューチェーン)を最適化」する、というところにあります。

シンプルにお伝えするなら、現場仕事の改善(業務改革、BPRプロジェクト)を推し進めるキーマンとイメージ頂くとわかりやすいかも知れません。

バリューチェーンの最適化は、「プロセスの見直し」「人的リソースの再配置」「システム導入による自動化」といったゴールとセットで検討されることも少なくありません。

 

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人事系(HR系、Human Resource系)コンサルタント

続いて人事コンサルタントについて。

業績評価や人材採用戦略・社員教育・人材リソースのマネジメントなど、組織および人に関わる領域についてコンサルティングを行います。

求められる知識・スキルは企業戦略を実現するための人事領域視点からのコンサルティングスキルがあり、また人事制度や評価制度の設計にも知見を持つ人材が望まれます。

人事を表す「HR(Human Resources)」と「テクノロジー」を掛け合わせたHR-Tech系ソリューションが急成長を遂げています。

HR-Tech導入前のアドバイザーとして、評価制度や採用戦略に知見のある人事コンサルタントの方がアサインされるケースも増えているようです。



IT系(システム系、開発系)コンサルタント

最後にITコンサルタントについて。

システム開発における上流・超上流 工程を担うコンサルタントを指します。

具体的には、SAPほかERP・salesforceほかCRMなどのパッケージ導入、インテグレーションなど開発系プロジェクトを立案し推進する案件が多く見受けられます。

つまり、プログラミングやコーディングなどのHow?に関わるレイヤーではなく、経営やビジネスモデルの視点Why?を要求(What?)に落とし込む、超上流および上流のレイヤー・プロセスにおいて価値を出すことが求められる職業です。

 

また、システム開発のプロジェクトにおいては 「案件推進のキーマン」とも言えるPMOの役割を担うケースもあります。

企業戦略がベースとなる価値提供モデル(ビジネスモデル)を正しく理解し、システム要求に落とし込む知識とスキルが必要とされます。

 

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まとめ

今回は、取り扱うテーマごとにコンサルタントを4つに分類してみました。

もちろん、上記であげた以外にも「コンサルタント」という肩書で活躍する方は多くいらっしゃいます。

いわゆる外資系コンサル業界での活躍を希望されている方は、「超!基本的な知識」として、ご紹介した4職種をイメージ頂ければ十分かと思います。

 

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