DX化はまだ早い?| 中小企業が”DX”よりも先に取組むべき たった1つのコト
前回記事でもお伝えした通り、ここ数年でデジタルトランスフォーメーション(DX)という言葉が注目を集めています。
あなたの会社でも、春から”DX”という名の付く部署が新設されたりしているでしょうかー?
とはいうものの、中小企業のリアルにフォーカスしてみると、
- うちの会社でDXなんて手が届かないよ・・・
- いろんな提案を聞いてみたけど、どれもピンとこない・・・
といった悩みをお持ちの経営者の方・DX担当の方も少なくありません。
そこで今回は、中小企業の経営者の方・DX推進を担当する方に向けて「中小企業がDXよりも先に取組むべきこと」について考えてみたいと思います。
似たような悩みをお持ちの方は、ぜひ参考にしてみてください。
- 中小企業にとってのDX、その「理想と現実」
- 小さな会社がDXに向けて取組むべき最初のステップを知る
DX(Digital Transformation)の”理想”と”リアル”
2020年はCOVID-19(コロナウィルス)の感染拡大の影響もあり、世界的に
「たった3ヶ月で、向こう3年分のデジタル化が進んだ」
と形容されるほど、環境が激変した年となりました。
2021年になってもこの流れは続きます。
日本の行政に目を向けてみても、「未来志向のDXを大胆に推進し、デジタル時代の官民のインフラを今後5年で一気呵成に作り上げること」を目指して、デジタル庁 が新設されるなど、テック企業以外でも「DX」という考え方が浸透しつつあるのは間違いないでしょう。
これを読んでいただいているあなたも、
など「なんかよくわからんけど、スゴそうなテクノロジー」について耳にされたことがあるのではないでしょうか。
やるべきことがあるー DXよりも先に。
とはいえ、私たちのような小さな会社では「DXよりも先に取り組むべきこと」があるケースも少なくありません。
実はつい最近も、私の身の回りで こんなことがありました・・・
筆者がご支援している経営者の方(不動産管理業の方)から「ビッグデータやAIを活用して、営業活動の効率を上げる」方法についてご相談を受けました。
最新の技術動向について解説する勉強を開催し、実際にアイディア出しのミーティングを行ったのですが、“役員の方がイメージするDX”と “現場の実状” には大きな「壁」が存在していたことがわかりました。
その大きな「壁」とは・・・
高度なテクノロジーなら全てを解決できる?
営業チームの管理職の方・営業現場のリーダー(※主任クラスの方です)へ、営業活動における一連の流れをヒアリングしたところ、
支給されている仕事道具は
- 持ち出し厳禁のノートパソコン
- 業務用ケータイ(ガラホ)
の二つだけ。
・・・外回りの営業メンバーは、当日のスケジュールを「自分の手帳」に書込んだ後、予定の数だけ「分厚いカタログ」をカバンに詰め込んで商談をこなし、その日の商談を終えたら書類での日報作成のため「だけ」にオフィスに帰ってきていたそうです。
ビッグデータやAIといった最新のテクノロジーの「可能性」は、私たちが日々の仕事で直面している 大小さまざまな課題を 全て解決できる、と思わせてくれるほどです。
しかし、
“仕事道具を電子化”こそが第一歩
さて、筆者が先ほどのお客さまに提案した「DXよりも先に取組むべきこと」をご紹介しておきます。
「紙を減らして、仕事道具を電子化」することです。
具体的には・・・
- スケジュール手帳を「スマホ+スケジューラアプリ」に
- 分厚いカタログを「タブレット+資料管理アプリ」に
という2つから進めて頂きました。
「ビッグデータやAIを活用して、営業活動の効率を上げたい」という最終的な目標を実現していただくためには、
- 営業マンの活動履歴(日報など)
- 訪問先のお客様
など、日々の活動で得られる情報が必要不可欠ですから、CRM(顧客管理システム)の導入を見据えて現場の方との意見交換を始めています。
■【関連記事】FAX廃止の段階的な進め方|代替手段や現場の混乱を抑えて進める方法を解説
“価値あるDX” 実現までの3ステップ
真に価値のあるDXを実現するためにも「仕事道具(ツール)の電子化」から検討していただくことをオススメします。
上の画像は、 DX(高度なデジタル化)を実現するために必要なステップと「具体的な取組み」、そして「中心となるテクノロジー」についてまとめたものです。
■【関連記事】中小企業のリモートワーク導入|抑えたい3つのポイントとは
■【関連記事】iPhoneのビジネス活用アイディア|LINEや電話だけじゃない?
高度なデジタル化を見越して、まずは電子化・IT化を
高度なデジタル化=DXを目指す上での最初のステップは、ペーパーの書類を電子化するところから始まります。
「とはいうもの、自社メンバーだけで取り組みを進めるのは難しそう…」とお悩みの方に朗報です。
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まとめ
今回は「中小企業にとって、DXよりも大事なたった1つのコト」について、具体的なユースケースを交えて考えてみました。
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